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Decidimのことを詳しく知りたいです
Decidimとは
Decidimは、2016年にバルセロナ市で開発されたオープンソースの市民参加プラットフォームで、市民の意見収集、討論、投票、政策提案をオンラインで行うことができます。自治体や団体が活用し、行政と市民の対話を促進する仕組みです。主な機能として、市民の提案募集、オンライン討論、投票、政策提案のフォローアップがあります。
開発の経緯
バルセロナ市は、市民の政治参加を拡大し、透明性を向上させるためにDecidimを導入しました。2016年の試験運用では、市民約4万人が参加し、11,000件以上の提案が提出され、8,000件が政策に反映されました。これにより、民主的な意思決定プロセスを支えるツールとしてDecidimの有用性が証明されました。
世界と日本での導入実績
Decidimは現在、30か国以上で450以上のプロジェクトに導入され、約320万人の市民が利用しています。スペイン各地の自治体をはじめ、フィンランドのヘルシンキ市、フランスの上院、EUの市民対話プラットフォームなどで活用されています。
日本では兵庫県加古川市が2020年に初めて導入し、市民の意見を反映したスマートシティ構想策定に活用しました。横浜市でも脱炭素条例の意見募集に使用されるなど、地方自治体での採用が進んでいます。また、内閣府の政策策定プロセスでもDecidimが活用されるなど、行政のデジタル参加ツールとしての役割が広がっています。
Decidimは市民と行政の関係を再構築し、住民が自治に積極的に関与できる新しい民主主義の形を実現するツールとして、今後も注目されるでしょう。
詳しくは、公式ドキュメントをご覧ください。(※英語のみ)
Decidim Documentation(ver.0.29)
https://docs.decidim.org/en/v0.29/
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